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歯周病と歯周組織再生
■歯周病が進行すると?
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歯周病は、初めは自覚症状がなく、鏡で見ても気がつきませんが、そのうち歯肉が赤くなったり腫れたりします。プラークが石灰化し歯石になると、自分では取り除きにくくなって歯周病が悪化し、歯と歯肉が付着している部分にすき間(歯周ポケット)ができます。さらに炎症が歯肉の内部に進行すると、歯根膜や歯槽骨が破壊されて、歯を固定する力がだんだん弱くなります。この状態のまま放っておくと、ついには歯を失うことになります。 |
歯周病の治療は、比較的軽い歯周病であれば、歯や歯の周りを清潔に保つ治療を続けることで治すことができます。しかし、炎症が歯肉の奥まで進行し、歯周組織の破壊がひどい場合には、歯周組織を回復させるための手術(歯周外科手術)が必要となります。この手術の際に、歯周組織再生誘導材料という手術治療を補助するための、歯科用の材料が使われることがあります。
エムドゲイン®ゲルは、スウェーデンのビオラ社で開発された新しい歯周組織再生誘導材料です。エムドゲイン®ゲルの主成分(エナメルマトリックスデリバティブ)は、子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをするたん白質の一種です。現在の科学水準に基づく高い安全性確保の下、幼若ブタの歯胚(しはい)から抽出精製したもので、2002年10月現在、世界28ヵ国で使用されています。
●手術の前に
歯周組織の状態を調べるために、歯周ポケットの深さを計ったり、レントゲンを撮ったり、その他治療に必要な検査を行います(図1)。エムドゲイン®ゲルを使った治療が行えるかどうかは、歯周病の程度や患者さんの健康状態によっても異なりますので、担当医とよく相談して下さい。
●歯周外科手術
手術は麻酔をかけて行います。まず最初に治療する部分の歯肉を切開し、剥離します(図2〜3)。次に歯根表面の清掃を行い(図4)、エムドゲイン®ゲルを塗布します(図5)。最後に切開した歯肉部分を縫合し(図6)、手術は終了です。手術にかかる時間は約1時間前後で、手術後、しばらく休んでいただいた後は帰宅できます。抜糸は手術日から2〜6週間後に行います。
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| 図1.歯周ポケットの測定 |
図2.歯肉の切開 |
図3.歯肉の剥離 |
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| 図4.歯根表面の清掃 | 図5.エムドゲイン®ゲルの塗布 | 図6.縫合 |
●手術後の注意点
健康な歯周組織を取り戻すまでには、数ヵ月から1年程度かかります。歯周組織が再生するまでの期間は個人差があり、歯周病の程度によっても異なります。術後のスケジュールの詳細も患者さんによって異なりますので、担当医の指示に従い、必ず定期的な検査を受けるようにして下さい。治療が終了した後も、口の中の衛生状態を担当医に定期的に検査してもらうことをおすすめします。
歯周病を再発させないためには、歯や歯の周りをいつも清潔に保つことが大切です。
担当医と相談しながら、いつまでも自分の歯を大切にして下さい。

当院は、1999年よりエムドゲイン®ゲルの公認医です。